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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
「さすがにドノバン君だ! えらい!」
とイルコックがいった。
「そんな深い計画だとは思わなかった」
とウエップがいった。
「そうだ、ぼくらは偉大な首領をいただいて幸福だ、ぼくはいまドノバン君を大統領に推薦したいと思う」
とグロースがいった。
「もちろん異議なし」
「賛成だ」
ぼくはとうとう大統領に推薦された。大統領! それはどんなに望んでいたことだろう。三人の手下では少々さびしい気もするが、やはりうれしい。将来の住宅である洞もきまった。つぎは、左門洞にのこしてきたぼくらの財産を、一日も早く運搬しなければならない。晩餐後、僕は一同にはかった。
「ぼくらの財産はどうして運ぶことにするか」
「そりゃもちろん、ボートで運ぶのがいちばんいい」
とグロースがいった。これはぼくの考えと一致する、陸路をとることは、来るときの道を思えば、とうていぼくらの手にあまる難事だ。
「だがいったい、だれがボートをこぐのか」
「黒ん坊にたのむさ」
「モコウにはたのみたくない」
「なぜだ」
「ぼくらは独立の第一歩において、かれのやっかいになった、そしていままたかれの力をたのむために、頭をさげなければならないとなると、大なる恥辱だ」