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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
「賛成!」
「よう工学博士!」
「救いの神さま!」
いろいろな声がとんだ。
翌朝から一同は製作主任のバクスターのさいはいのもとに、リンネルや帆布を切ったり、ぬいあわせたり、骨をけずったり、嬉々として仕事をはげんだ。二日二晩の協力はみごとな大だこを完成した。それはドノバン一行が、左門洞をたちのいてから四日目、すなわち十月十五日の晩であった。
「大きいな! 万歳!」
幼年組が歓声をあげた。
「十分にぼくらのひとりをせおうことができるね」
「ぼくがいったとおりだろう」
とサービスが鼻あなをふくらました。
「いったいどうしてあげるの」
と善金が不安そうにいった。大だこはとうてい連盟員の力ではおぼつかない。
「岩にくくりつけるんだよ」
と伊孫がすましていった。
「心配ご無用さ、ちゃんと巻きろくろの用意があるよ。これで線は伸縮自在になる」
と主任がいった。
「じゃあすを楽しみに幼年組はおやすみ、ぼくらが残りの準備をしておくから……」
と富士男がいった。幼年組はなごりおしそうに、ベッドへいそいだ。
翌日は幼年組は暗いうちからはしゃぎまわった。だが朝来の天候は不穏をつげ、黒雲が矢のようにとび、旋風が林をたわめてものすごいうなりを伝える。