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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
かれはとうとうかたく決心した。
かおり高いコーヒーが晩餐のあとののどをうるおす、雑談にふけったり、本を開いたり、一同は思い思いのすがたで食卓をかこんでいる、富士男がコトコトと食卓をたたいてたちあがった。一同はかれをあおいだ。
「諸君! ぼくは一つの計画を相談したい」
と富士男が一同を見まわした。
「ほかでもありません、ぼくらはかつてたこをつくってこれを島にあげて、無人島から救助されることを望んだ、そのとき、サービス君がいったことばを、みなは忘れないでしょう、すなわち、たこに乗って、ニュージーランドの家に、ぼくらの窮状を知らせようというのです、ぼくは、一婦人がたこに乗って、空中に飛揚することをこころみて、成功したことを、ある本で読んだことを記憶します、いまこれにならってたこを利用し、空中にのぼり、全島のもようを見たら、ぼくらが一日も安心のできない悪漢どものありさまを知ることができると思う」
富士男の大胆な計画に、一同は眼をみはった。
「しかし、たこははたして、ぼくらのひとりをもちあげる力があるだろうか」
とドノバンがいった。
「それは物置きにあるたこでは不十分だ、だがさらに大なる、さらに堅固なものに改造したら、だいじょうぶだと思う」