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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

「あの声をきけよ、ぼくらのテントをねらって、野獣がやってくるようだ」

「うん、ジャガー(アメリカとら)か、クウガル(ひょうの属)だろう、どっちにしたところがたいしておそるるにおよばない、さかんにたき火をたけよ、かれらはけっしてたき火をこえて突入することはないから」

ものすごい咆哮は、かなたの森のやみの底からひろがってくる、猟犬フハンはむっくとおきて憤怒のきばをならし、とびさろうとするのをゴルドンはやっとおさえつけた。

「きたぞきたぞ」

とバクスターはやみをすかして見ていった。いかにもそのとおりである、ちょうど十間ばかり前に、血にうえた幾点点の眼の光! ただそれだけがたき火にうつって、しだいに近づくのが見える。

「だいじょうぶだ」

声とともに一発の銃声が夜陰の空気をふるわした。

「手ごたえがあったぞ」

とドノバンがいった。バクスターは燃えしきるかれ枝を手に取って動物の群れに投げこみ、その光で周囲をじっと見つめた。

「逃げたらしいぞ」

「一頭だけたおれてる」

「またやってきやしまいか」

「だいじょうぶだ」

だが一同はもうねむることをやめた。ここは左門洞から九マイルのところであった。