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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
61 叡覧後の矮鶏のはなし
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,398 字 · 3 页
「それは、毎々御志有難うございます。しかし、私は、前既に充分頂いております。此金はお返しします。もしお祝い下さるお心があったら、私はそういう事は不得手で分りません。あなたが此金で宣しいようになすって下さい」といって押し戻しますと、
「そうですか。宜しい。では、そうしましょう」といって帰られた。
五、六日経つと、京橋采女町の松尾儀助氏から、幾日何時、拙宅にて夕餐を差し上げたく御枉駕云々という立派な招待状が参りました。
当日、私は出て見ると、松尾邸では大層な饗宴が開かれていました。主人役は松尾氏と若井氏、お客は協会の会頭および幹部はもとより、審査員の人々が皆来ている。
今夕は、高村光雲氏作が無上の光栄を得られるについての祝宴であると松尾氏起って一場の趣意挨拶を述べられ、私が会頭の次の正客で、盛大な宴会が開かれることであった。
吉原から選り抜きの芸妓が大勢来ていました。余興に松尾氏と若井氏とが得意の一中を語ったりして陽気なことでありました。