轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

10 仏師の店のはなし(職人気質)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,556 字 · 4 页

青空文庫

の方で、仏師と呼ばれる資格はないから、こんな皮肉な返事をしたもので、田舎の人は、仏師屋の職人だから、仏師かと思って何んの気なしにいったのですが、松さん当人は顔が紅くなるようなわけ。なかなか許さなかったものです。仕上げをするのを、ケズリ師といって、これはまだ未熟の職人の仕事で「刻り」をするようにならなければ、仏師の資格はないのです。けれども、当時は、各人その職に甘んじ、決して不平なんぞをいいはしませんでした。それは自分の腕を各自が知っていたからでありましょう、すべて、一尺以内の小者を彫るのを小仏師、一尺以上を大仏師といったもの、大仏師になれば大小を通じてやる腕のあることはもちろんのことでした。

それで、腕は優れていながら、操行のおさまらぬ職人の中などに、どうかすると、鑿と小刀を風呂敷に包み、「彫り物の武者修業に出るんだ」といって他流試合に出掛けるものがいたもんです。仏師の店へ飛び込んで、

「師匠と腕の比べっこをしよう。何んでも題を出せ。大黒でも弁天でも、同じものを同じ時間で始めよう。どっちが旨く、どっちが早く出来上がるか、勝負を決しよう……」などと、力んだもの。