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あきばしょから
平野零児随想集 らいちゃん
平野 零児
平野零児『平野零児随想集 らいちゃん』。同一底本的分册已合并为一书。收入:秋場所から、寡作流行作家、芸術は短く貧乏は長し、丹波篠山、百まで踊る下中翁、無情な今年の二月、雪解けにすべった丁玲女史、吉川さんの声と眼。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,838 字 · 48 页
の立場からであったと思う。近衛公とは、そんなことから親交があったらしく、その後は軍部主脳や革新的青年将校とも接近されていた。
非常時となって、一種の革新的ムードが起ると、その中心圏に入って、「活動された」ので近衛に電話でアドバイスするなどは、ちっともハッタリではなかったのだが、その頃の私は、「爺いさん、一国の宰相を動かす気で居る」などと心でひやかしたりした。大戦になってから、私は南方に従軍したり、帰還すると直ぐ、中国に去り、敗戦後六年を同地の戦犯で拘置され、十数年の変換期は、ケイガイに接しなかったが、帰還すると早速私のために歓迎会を例のグループで開いて下すった。
聞けば三年で追放解除になり、平凡社社長に返咲き、主として平和運動に挺身されているのを知った。
翁の「世界連邦」の構想は、詳しく伺ったことはなかったが、着々実践されて行く、熱心さと誠実さと組織力には敬服していた。
然し私は、一度も自分の一身上のことや、社会的活動では具体的には御世話になったこともなく、家庭的なおつき合いもしなかった。けれども私はこのような同郷の先輩と、いつでも近づけることを誇りとしていた。