轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かいとうおう
怪塔王
海野 十三
「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页
小浜兵曹長は、両手をあげて、声高らかに万歳をとなえました。
3
怪塔王は捕えられてしまいました。
小浜兵曹長は、大手柄をたてました。天にものぼるような喜びです。
縛られてしまえば、あんがいに弱い怪塔王です。
小浜兵曹長は、このとき怪塔王をひったてて塔のなかにはいり、ロケットを占領してしまおうと考えました。
怪塔王も捕え、怪塔ロケットも占領してしまうとなると、これはまたたいへんな大々手柄です。いさみにいさみ、はりきりにはりきった小浜兵曹長は、
「さあ、歩け!」
と、怪塔王をひったてました。
怪塔王は、おそろしい形相をして、小浜兵曹長をにらむばかりで、なにも口をきかなくなってしまいました。
すぐ近くに見える怪塔ロケットは、舵機を修理したらしいところ、また機体のところにペンキのぬりかえられているところから見て、これが例の、青江三空曹の生命をうばった恨みの怪塔ロケットであると思われました。だから、これが数多いロケット隊の司令機みたいなものでありましょう、兵曹長は、まずこれを占領するのが一番いいことだと思ったので、怪塔王をひったてて入口へさしかかりました。