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あいか
愛か
李 光洙
「白金学報 第一九号」1909(明治42)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,381 字 · 11 页
この少年は即ち操である。彼はこれこそと思った。
彼は書面もて己の胸中を操に語り、かつ愛を求めた、すると操も己の孤独なること、彼の愛を悟りたること、自分も彼を愛するとのことを書いて送った。文吉がこの書を受けた時の心持は如何であったろうか。文吉は喜んだ、非常に喜んだ、しかし胸中の煩悶は消えない、消えるどころか新しい煩悶は加わったのである。操は至って無口の方である。これを文吉は無上の苦痛としていった。文吉は操が自分を愛してくれないように感じた、いかにも彼には冷淡であるように感じた、彼は操を疑ってもみたが、疑いたくはないので、無理に彼は自分を愛しているものと定めていた。そこに苦痛は存するのである。彼は操を命とまで思っていた。日夜操を思わん時はない、授業中すらも思わざるを得なかった。
彼は思った、彼は苦んだ、思っては苦み苦んでは思う、これ彼の操に逢いし以外の状態である。一月以後の彼の日記には操のことを除くの外は何もなかった。また操の顔を見れば喜ぶのである。これ何が故だろう、何のためだろう、彼自身すらも解らなかった。「我はなぜ彼を愛するのだろう、なぜ彼に愛せられたのだろう、我はなんらの彼に要求すべきものはないのに」