轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず

憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず

吉野 作造

「中央公論」中央公論社、1916(大正5)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,839 字 · 169 页

青空文庫

凡そ政治上の事は、一旦制度の上でこうと極めてしまえば、いかにその弊が後に明らかになっても、容易にこれを改めることは出来ないものである。制度の改め難きは恰も女房の軽々しく取り換え難いと同様であるのみならず、また立派な人ほどオイソレと女房を換えないように健全な国ほど制度は容易に改め難いものであるから、現在の制度によって不便不利を蒙って居るものは、いつも泣寝入らねばならぬことになる。これを我が国の例に譬えても、塩の専売は悪制なりという。石油消費税、織物税は悪税なりという。この点は政府また各党各派と共に一様に認むるところであるけれども、これを廃せばために生ずる欠陥を何の財源に求むべきやの問題に窮して、いつでもこれが廃止を見合わすことになる。こういう訳であるから、政治は須らくその初めを慎むべきものである。即ち初めから注意して少数政治に成らぬようにするの必要がある。且つまた、今日は人民一般の程度も大いに進歩して来た。昔のように人民が公の事に無智で且つ冷淡であった時代ならば、政治の事を少数の賢者に一任するのも已むを得なかったであろうが、今日は教育の進歩につれて人民の智見も大いに開けた。