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せんごしんじんろん
戦後新人論
「文藝春秋 第二七巻第一一号」1949(昭和24)年11月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,363 字 · 15 页
良かれ悪しかれ一つの時代をつくったことは否めない。
将棋界が全員とみに活気を呈した如く、漫画界も全員活気を呈した点で戦後の華々しいものゝ一つであると云えよう。
どの雑誌も漫画に一部の購買力を依存していないものはない。読者や観客というものは正直で、つまり、現代に生きている人間というものが素直なのだ。老人や現代に生活しない人々がどんな悪評をあびせたところで、漫画や歌笑の人気は微動もしない。老人のグチとは別に、生活する人間は、生活する芸術と直結しているものである。
漫画の隆盛は、漫画集団の組織の良さにも一部の理由はあろうが、要は個々の漫画家が、それぞれアイデヤをもとめて熱演し、それぞれ良い作品を書いていることが第一の理由であろう。彼らは、純文学のアプレゲールのように、理窟倒れして、一現代と遊離するようなことがない。素直に現代と密着して、作品の中に嬉々と生存を托しているせいだろうと思う。
終戦後の新人のひとつにラジオがある。藤倉アナウンサーの社会探訪や街頭録音にはじまって、アナウンサーがそれぞれ個性的な表現につとめるようになった。しかし、どうも型がある。