轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょかん

所感

夢野 久作

「新青年 第七巻第十二号」1926(大正15)年10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,566 字 · 7 页

青空文庫

それとも又その面が此間の震災で焼失していたらどうであろう。もしくはその面だけが焼け残ってD氏が白骨となっていたら……なぞとそれからそれへ妄想をつづけて、何だか纏まったものになりそうに思われた時に私はあぶなく転びそうになりました。見るといつの間にかゴロゴロした砂利道へ這入っています。その途端に私はゆうべ紅茶に浮かされて寝られなかったことを思い出しまして、これは頭がだいぶ疲れているなと気が付きましたからそのまま諦めてしまいました。そうして能が済んで本職に帰ると、このことも全く忘れていました。

それから久しい間経った今年の正月の末に、私は義弟のF学士の処に一晩泊りました。Fの家はFの母と姉と、私の妹であるFの妻と、Fの若い妹二人という家庭でしたが、老母と姉とを除いた全部がとても探偵小説好きで、「トリック」だの「ウイット」だの「アリバイ」だのと、中学卒業程度の私にはわかりかねる術語を使ってすごい話ばかりしているのです。その晩もそんな話をきかされながら紅茶に浮かされて夜を更かしているうちに、フト俊寛の面のことを思い出しました。そうして何だか筋がまとまったように思いましたから、ほかで読んだことのようにして話してきかせますと、F学士は飛び上って、「そいは面白い。