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ぎじゅつのてつがく

技術の哲学

戸坂 潤

「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 页

青空文庫

ここでは技術とイデオロギーとがネガチブな連関に這入る。現代の我が国に於ける超資本主義的封建意識による国本科学などがその適例だろう。

そういう訳で、技術がイデオロギーとの関係に於て問題になるためには、特にこの二重関係を追跡することが大切なのである。と共に、技術のこの二重性は、当然技術とイデオロギーとの関係の問題を結果するのである*。

* 『唯物論研究』(〔一九三三年〕六月号)の哲学時評(梯明秀氏)は、技術問題が、何故今日のわが国に於て、イデオロギー問題として(又技術家の問題として)、実際的な切実な意味を持っているかを理解しないようである。「本質的な第一(技術そのもの)こそが切実に我々には迫るべきものである」という判り切った一般的命題を以て、この問題の必要性の認識に置き換えている。

イデオロギー(狭義の)・文化形態の内で技術と最も直接しているものが自然科学であることは、誰しも認める処である。元来技術の問題を全面的に取り上げることが出来るのは、社会科学の或る部門でなければならぬ。技術学(テヒノロギー)もそういう意味で社会科学的な観点から見透しをつけられなければいけないのである。