轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
とりものしょうせつのむずかしさ
捕物小説のむずかしさ
野村 胡堂
「探偵作家クラブ会報 三〇号」1949(昭和24)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,798 字 · 4 页
捕物小説を書くことの六つかしさに私は近頃悩み抜いて居る。「もう此辺で打ち切ろう」と思った事は一再でなく、わけても終戦後は雑誌の原稿に追い廻され乍ら、毎月そんなことばかり考えているのである。
二十年前、「オール読物」が創刊された時、編集長の今は亡き菅忠雄君が、新聞社の応接室に私を訪ねて、「岡本綺堂さんのような捕物を書いて見ないか」と持ち込んで来たのが、この二十年の苦難道中の始まる原因であった。それから、戦争の初期と、戦争の末期と、二度ほど半年位ずつ休んだが、「銭形平次の捕物」は三木鶏郎君にまで冷かされるほど、永々と根気よく続いた。私は好きで書いてるわけでもなく、暮しのために書いてるわけでもないが、御存じの強力なジャーナリズムが、弱気な私を引摺って書き続けさせて居るというのが本当の話である。
その癖私は、同じ短篇連載の「奇談クラブ」や「磯川兵助」などよりは、遥かに楽に書いているのであるが、楽々と書いている癖に「これで宣いのか」「そんな事でお前は満足しているのか」と、絶えず何物かにのしかかられて居るのである。
大抵の人はよく「一つ一つ違ったトリックを考えるのは六つかしかろう」