轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぶんがくとせいかつ
文学と生活
宮本 百合子
「入門文学講座 第三巻」新日本文学会、1950(昭和25)年3月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 17,476 字 · 34 页
日本の民主化は非常にジグザグなコースをとって根気づよく、人民の力によって行われなければならない内外の事情におかれている。文学もこの事実からきりはなして語られることではない。
文学が人間生活に対する理解と共感とにたつ愛と努力の社会的な行為だということはあきらかだとして、人間を愛するということ、人生をまじめに受けとって歴史とともに自分もひとも成長させてゆくということは具体的にはどういうことをさすのだろう。ひたすら生活に風波をおこさないようにして、世間のしきたりをそのまま受けついで、その枠のなかで、月、雪、花のながめをたのしんだりして生きてゆくことだろうか。たとえば「細雪」の世界のように。それとも、今日いわゆる中間小説というものを書いておびただしい収入を得ている作家のある人たちが生きているように、そのふんだんな経済力で、妻をはじめ一家のなかをにぎやかに満足させて、非難をおさえておきさえすれば自分の男としてまた社会人としての異性関係などは、雄鶏一羽に雌鶏四五羽という風な生活をしても、生活と文学とは愛されているといえるのだろうか。
トルストイやドストイェフスキーの小説には貧しい不幸な人々に対する同情と、とみ栄えて権力を争って、冷酷な利己心に一生をつらぬかれている貴族たちに対する批判が強くあらわれている。