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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

新渡戸稲造『新渡戸稲造論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:真の愛国心、武士道の山、平民道、我が教育の欠陥、教育の目的、今世風の教育、人格の養成、人格を認知せざる国民、国際聯盟とは如何なものか、女子教育に就て、東西相触れて、イエスキリストの友誼、デモクラシーの要素、教育家の教育、自由の真髄、民族優勢説の危険、ソクラテス、「死」の問題に対して、教育の最大目的。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 94,620 字 · 196 页

青空文庫

学問というものは国の飾とでも言うべきものである。また個人より言えば、各自日常の談話に於ても、自然其所に装飾が出来て万事円滑に行くのである。故に教育、あるいは学問の目的としてこの装飾を重んずることは、至当な事であろうと思う。

第四の目的は一見したところ、道楽あるいは装飾にやや似ているが、大分にその主眼が違うのである。即ち第四の目的は真理の研究である。ちょっと難かしいようであるが、別に説明の要もない。無論先きに言った職業とは違う。職業を目的とする者ならば、これは果して真理だか何だか、そんなことはどうでも構わぬ、金にさえなれば宜いのである。けれども学者と称するものが学問をする時分に、これが果して真理であるかないかということを研究するのは、これは高尚な……最も高尚とは言われぬけれども、マア今まで述べたところのものよりは遥かに高尚であろうと思う。しかしこれもよほど余裕がなければ出来ぬことである。日本で言おうならば、大学という所は、学理を攻究する最高の場所である。然るに実際はどうかというと、それは随分学理の攻究も怠らないが、学理の攻究ばかりするには何分俸給が足らない。