轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おくにのために

日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)

根岸 正吉

根岸正吉『日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:御国のために、落ちぬ血痕、織工、場外、須賀爺、労働者大会、我は労働者よ。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,189 字 · 8 页

青空文庫

落ちぬ血痕

ヒ――ッ アレ――ッ

女の悲鳴驚愕の叫び

機械は停まった。集える人は垣をなす。

されど されど

死せる工女がなぜ生きよう。

髪をシャフトに巻かれて振り廻された。

若い工女の死骸こそ

目もあてられぬ惨憺さであった。

骨は砕け肉は崩れ皮は破れて血汐は飛ぶ。

飛んだ血汐があたりに散った。

彼女の機台に織られた毛布の上にも

異様の形をなした赤い血痕が残された。

ふと見ると。

隣の機台にも

前のにも、後のにも、ずっと離れた遠方のにも

どれにもどれにも同じ形の血痕が見える。

それのみか

違った工場の違った台にもそれがある。

不思議な事には其血が落ちない。

抜いても抜いても残る

如何なる薬品如何なる技術も其血は抜けない。

その工場は軍用毛布を一手に受けて

暴利を貪って居たのだが、

その血が残って一枚も納まらない。

その事あって丁度一年

同じ月の同じ日に会社の組織は変った。

けれども

白毛布には変らず赤い血がつく。

その血が落ちない。

(『新社会』一九一六年十一月号にN正吉名で発表 『どん底で歌う』を底本)