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さんじょうのうた
日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
今村 恒夫
今村恒夫『日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:山上の歌、死ぬる迄土地を守るのだ、手、鋼鉄、歩哨戦、アンチの闘士、プチロフ工場。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,360 字 · 15 页
死ぬる迄土地を守るのだ
会場にはぎっしり聴衆がつめていた。
群集は二時間も前から押しよせた。
子供もいた女もいた老人もいた
青年達が警備した。
場外にはなお聴衆が溢れていた
「帰れ」顎紐が号令する――
だが顎紐糞喰えだ――
組合の弁士の演説をきかないで誰がおめおめ帰れるか
今日の演題を見ろ
僧侶やブルジョアの学校のような俺達に縁遠い事ではない――
俺達の生活についての話だ
――食えない俺達のそのままの声だ――
――立入禁止をはね飛ばせ――
――資本家が如何に俺達をしぼったか
……農民の生活について――
場外も場内もよくよく怒気が唸っていた。
何千年来搾られた精神の爆発だ。
青年も壮年も老年も……あどけない
子供の顔もひん曲っていた。
コブシはサザエのように握られていた。
いきづまるような瞬間――にじみ出る汗場外の大衆も耳をすませてきいていた――声だけでもきこえるのだ
押し殺したように黙って待っている
みんなは心で叫んでいた。
――早く俺達の苦しみを貧乏を搾取を
壇上で爆発させてくれ――
――地主の不正をあばいて呉れ――
弁士が立った――われるような拍手――どよめく会場――
だがたった一分間……言葉で十語にもみたぬ。
我々小作人が……そこで中止だ。