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にほんしゅっぱんきょうかいろん
日本出版協会論
嶋中 雄作
「中央公論」1948(昭和23)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,985 字 · 18 页
しかしここでもまた禍の根を断つべき好機であったにもかかわらず、そうして直属の事務局員を養成して独立の調査を開始しておきながら、何事ぞ、協会の原案作成を参考意見として認めることとし、割当委員会十名の委員中八名までは日本出版協会からこれを選出し得ることとしたというのである。この委員たちが寄って出版協会作成の原案を審議するのであるから、名義はとにかく、依然として出協の出店の観を呈したのはいうまでもない。
以上私はこの経過がいかなる理由によってなされたかを詳らかにしないのであるが、出版協会が一度ならず二度までも権力の陰に縋って飽くまで割当権を握っていようとする醜い姿を見のがすことが出来ないのである。私は今後の民主的・自主的団体は原則として権力を以て臨んではならないと思うのである。しかるに協会は看板に民主主義を標榜しながら、見棄てられても見棄てられても権力にしがみつこうとするのは、取りも直さず権力を喪失しては生きて行けない存在だからである。これはかれらの生命がすでに終っていることを証明している。
またしても、最近(二十三年七月二十日)たまたま実施されることになった「事業者団体法」