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にほんしゅっぱんきょうかいろん
日本出版協会論
嶋中 雄作
「中央公論」1948(昭和23)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,985 字 · 18 页
私はかれがいつの日にか、木に竹を接ぐことの出来ないゆえんを悟る日のあるべきを信じて心待ちにしていたのであるが、遂に来なかった。そして私は協会を脱会したのである。こんなことならもっと早くに脱会すべきであったと思うくらいである。私は石井会長のためにも惜しむ。かれは統制会時代の役員ではなかったし、濫りに権力の争奪に狂奔するような人ではなかったはずである。かれはむしろ新らしく生まれ変った協会にこそ欠くべからざる人物であったかも知れないのである。が、それもこれも恐らくは誰の罪でもあるまい。軍閥が残しておいた統制の悪夢がさせた業ででもあろうか。
(『中央公論』昭和二十三年九月号に発表)