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にっき
日記
宮本 百合子
17 観劇日記(一九二九―一九三〇年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,770 字 · 36 页
当時の上流の雰囲気、立憲に対する気分。ムーシャ、は始めヒメーラと共に仕事をやって居たが、革命が一段落ついて主脳者が皆とっつらまった時、ムーシャは労働者の力を信じ、ヒメーラはインテリゲンチャの買いかぶりエス・エルにのこる。アンドレイも、「階級と階級の争闘、それがあるのみだ。二十年後そのようにしか考えられなくなるのだ。」
ヒメーラがアンドレイから盗んだ入場券で、ゲネラル〔将軍〕のところへテロリストが入り、ゲネラルを殺す。ポケットからアンドレイの名をかいた入場券が出る。追跡。アンドレイは逃げ、労働者の中に入ってしまう。ムーシャとヒメーラとは集会のかくれ場を見つけられアレスト〔逮捕〕される。
その外、ピョートル・セルゲイヴィッチとムーシャの間に政治的意見の相異からもつれがあり、又革命につれて出入するうさん臭き分子も描出され、なかなか多くのものを十八カルティンにまとめようとして居る。
○手法は写実だ。
○コスチュームなどわざわざ一九〇五年を出して居る。女は長い裾を引ずり、大きな帽子をのっけ、
◎その時代の左翼労働者の調子が今と又違ってるところも面白い。今の労働者が四角い切石的感じだとすると、この時代の労働者は鋳鉄の黒いかたまりという工合だ。