轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

12 その十一 稲妻は見たり

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 26,240 字 · 52 页

青空文庫

それで盗品ではないかと云って届けがあった。それが昨日のことで、今朝浅草の警察からこッちへ書類が廻されてきたそうだよ。入質したのは向島の小勝という芸者だそうだよ。ひとつ、洗ってみてくれないか」

遠山はこう命じられたが、今までの失敗にこりたから私服に着かえて、重太郎と連れだって、直接小勝には当らずに近所をコクメイにしらべると、小勝は二十二の土地でも指折りの美形で、旦那に一軒もたせてもらって抱えを置いてるが、その抱えのヤッコという妓のナジミの大学生というのが、どうも由也のようだ。ヤッコと仲よしで、若い妓の中で土地一番の美形という小仙という妓にお金持の大学生がついてるというが、これはたしかに時田らしい。その時田に連れられてきた由也が色里の味を覚え、ヤッコとなじんだのが去年の暮らしく、彼は時田のように遊ぶ金が自由にならないから、一品二品と家から何か持ってきてヤッコに入質してもらう。ムカデの何とかという天下に隠れもない名題の茶器に至って、質屋も後のセンギを怖れてか届け出たが、実はそれ以前にも相当な品物が同一の手からかなり度重って入質されていたのであった。

遠山と重太郎が搦め手をきゝまわり、三日間かゝって、これだけのことを調べあげた。