轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

04 その三 魔教の怪

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 22,829 字 · 45 页

青空文庫

彼が密偵に入ってすでに半年、なんらの見るべき成果もあがらぬうちに、三度目の怪事件が出来いたしてござります。月田銀行の頭取、月田全作の夫人まち子がカケコミ教会よりの帰るさに、ノド笛をかみとられ、腹をさかれ肝をぬかれて殺害されておりました。すでに捜査に四日目になりますが、知れば知るほどカケコミ教は奇怪事にみち、魔人魔獣跳梁し、まさしく人力を絶した不可思議が現実に行われておりまする。魔人は居ながらにして、魔獣を使い、道ゆくまち子のノド笛を食いとり、腹をさき肝をぬくものと思量いたすが、魔人の怪力は地をくぐり天を走り、人力未到の境地に至っておりますから、にわかに魔獣を使っての犯行と決しかねるところもあります」

「誰がそのようなことを思量したのだえ」

「拙者でござるよ」

「そうだろう。虎でなくッちゃア、そうは頭がまわらねえやな。魔獣というのは何だえ」

「さ。そのことでござるよ。大なること小牛のごとく、猛きこと熊も狼も及び申さぬ。世に奇ッ怪な大犬でござるよ。グレートデンと申す」

「グレートデンは西洋で名の通った普通の犬だ。だが、そのような犬が日本のカケコミ教にいるというのがおもしろいな。