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きりゅうつうしん
桐生通信
「読売新聞 第二七七五五号~第二八〇二五号」1954(昭和29)年3月11日~12月6日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,394 字 · 33 页
そして品質がわるかった。
この商魂たくましい町に住んで何かこの町の特色的なものを見たかときかれると、私は小学校中学校の校庭がそろって広大なのにビックリしたと答えたい。せちがらいこの都市で小学校中学校の校庭だけがマがぬけたように広いのである。
私の住む本町二丁目はこの都市ができた時からの中心地で、そこの横町は四百年前からの歴史ある横町だから、そこにある北小学校だけは広い校庭をとる余地がなかったらしく、他と比較してここの生徒が気の毒なほど特別に小さい校庭だ。しかし、それですら他の都市の小学校に比べれば小さい校庭とはいえない。立派に運動会をひらくこともできる。
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私の生れた新潟市はこれも昔からにぎわった港町で遊興と女の町だ。ところがここの特色は小学校の校庭が小さいことで、小さくともあればよいがないのである。私の育った尋常学校は代表的な小学校だが、先生のテニスコートを辛うじて一ツつくる広さがあるだけで、生徒の野外運動場は完全にない。他も大同小異で、お手々つないでワをつくる校庭があればよい方だった。
新潟の小学校が子供の野外遊戯を無視するのもひどすぎるが、それに比較してという以上に、桐生の小中学校の校庭は雄大である。