轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

「シナリオ・臨時増刊号」1937(昭和12)年11月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,949 字 · 49 页

青空文庫

高飛びをさせろって態々教えて下すった。お前も旅から帰ったばかりで、お半にも逢えねえ中に、旅に出るなァ辛えだろうが、なーに、半年も経ちゃ、ほとぼりもさめるだろう」

その時、児分の一人、表から来て、

「親分、変な野郎が五六人、先刻から、表をウロウロしていますが、何かあるんじゃありませんか?」

鶴吉が慌てて、

「そいつはいけねえ、石松、早く仕度しろ。さ、早くしろ、早く」

と急きたてる。

次郎長、

「石松、裏からずらかる様にしろ。お前、裏口を見張ってろ」

「へッ」

鶴吉が石松に、

「石松ッ、何をしてるんだ。早く支度しねえか!」

「併し折角帰って来たんだから俺ァお半の処へ一寸寄って行きてえなァ」

「この野郎暢気な事云ってやがらァ。お半さんには俺からよく訳を話して置いてやるから心配するな。さっ早く仕度しろ。早く……」

半五郎、

「石松、早く仕度をしねえか」

「へえッ」

S=荒物屋の二階

お半其処を間借して料理屋にでも勤めるんでしょう。

階下で荒物屋の親爺が呼んでいる。

「お半さん、お半さん」

「なによ、おじさん」

「石さんが帰って来たよ」

「まァ」

お半、喜んで、いそいそと立つ。