轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんりょくのひげき
権力の悲劇
宮本 百合子
「婦人公論」1949(昭和24)年11月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,912 字 · 10 页
近代社会で、資本に支配される権力からヒューマニティーが失われてゆく程度に応じて、権力をもたない地球上の絶対多数者である人民大衆の側からヒューマニティーの要求がつよくなった。
この事実は文学にも生きていて、たとえばポーランドの婦人作家オルゼシュコの小説「寡婦マルタ」の悲劇のテーマが、もしきょうの日本でもう社会的に解決されてしまった問題ならば、日本の数十万の未亡人の境遇は、すべての面でこんにちそれがあるようにはないであろう。原因と結果とは互に作用しあっているから、もしもすべての女性が妻であり母であることによって、いよいよ勤労生活に安定が保障されているような社会ならば、したがって、太い潮が細々とした流れを吸いあげてしまうような金づまりだの、手にもっている御飯の茶碗をはたき落されるような馘首がおこる原因も減ることは明白である。
失業の不安で波だつ空気の中に響いている声は、都民税二・七倍増し(失業者の家族でも都民であることに変りはありません)。外米の輸入(これで金さえ出せば、主食はいくらでも買えるということになります)。滞貨放出(金のある人にとっては衣料の面も楽になるでしょう)。