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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
橘外男『橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:棚田裁判長の怪死、墓が呼んでいる。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,181 字 · 219 页
あとがきの一
青山斎場で行われた葬式には、柳田家の懇請で私も親族席に立った。黙念として唇を噛んでいる、父親の総裁柳田篤二郎氏の姿も侘しかったが、嗚咽しながらフラフラと倒れた母夫人の姿には、親の心さもこそ! と私も熱いものの迸り出るのを禁じ得なかった。
あとがきの一
青年の死後十日、約束により、万障放棄して六月九日朝九時、特急つばめで東京駅を発つ。妻の注意によって、途中京都で降りて、名香幽蘭香を用意する。下の関山陽ホテルで水の尾村助役牧田耕三郎氏が、門司まで出迎えてくれることを知る。
六月十二日、小浜に着く。目抜き通り呉服町にある小浜警察署を訪う。突然の来訪に、受付の警官は胡散臭そうに、剣もホロロな顔をしていたが、事情を説明すると渋々古い帳簿なぞを調べてくれる。捜査したのは昭和二十五年五月六日、捜査のため山へ登ったのは、部長刑事の木下昭造氏、刑事佐藤捷平、刑事山田金次氏たちのほか巡査二人……木下部長は警部補に昇進して愛野警察の捜査主任に転出し、佐藤刑事は県下矢筈町に出張中、山田刑事は病気のため欠勤中とのこと。
受付の警官は私のために、湖中から引き揚げた姉妹の屍体検案書を帳簿から抜き出して見せてくれた。