轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ちゅうもんのおおいりょうりてん
注文の多い料理店
宮沢賢治『注文の多い料理店』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『注文の多い料理店』序、注文の多い料理店、さるのこしかけ、茨海小学校、どんぐりと山猫、狼森と笊森、盗森、烏の北斗七星、月夜のでんしんばしら、水仙月の四日、山男の四月、かしわばやしの夜、鹿踊りのはじまり、雪渡り、気のいい火山弾、土神ときつね、楢ノ木大学士の野宿。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 106,269 字 · 223 页
「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」
雪渡り その二(狐小学校の幻燈会)
青白い大きな十五夜のお月様がしずかに氷の上山から登りました。
雪はチカチカ青く光り、そして今日も寒水石のように堅く凍りました。
四郎は狐の紺三郎との約束を思い出して妹のかん子にそっと云いました。
「今夜狐の幻燈会なんだね。行こうか。」
するとかん子は、
「行きましょう。行きましょう。狐こんこん狐の子、こんこん狐の紺三郎。」とはねあがって高く叫んでしまいました。
すると二番目の兄さんの二郎が
「お前たちは狐のとこへ遊びに行くのかい。僕も行きたいな。」と云いました。
四郎は困ってしまって肩をすくめて云いました。
「大兄さん。だって、狐の幻燈会は十一歳までですよ、入場券に書いてあるんだもの。」
二郎が云いました。
「どれ、ちょっとお見せ、ははあ、学校生徒の父兄にあらずして十二歳以上の来賓は入場をお断わり申し候、狐なんて仲々うまくやってるね。僕はいけないんだね。仕方ないや。お前たち行くんならお餅を持って行っておやりよ。そら、この鏡餅がいいだろう。」
四郎とかん子はそこで小さな雪沓をはいてお餅をかついで外に出ました。