轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 124,009 字 · 249 页
第二号以下も、同じような取調がつづけられた。
これだけの取調のなかに、五つの箇条が巧みに調べあげられたのだ。
まず第一に、裸にしたのは、衣服についた所持品しらべのためだった。
風呂に入れたのは、体を検査するためだった。足の拇指と第二指との間の隙をみた。日本人だと、幼いときに下駄を履いたので、ここのところが鼻緒のため丸く透いている。それから膝頭が曲っているのは、幼いとき畳に坐ったため。風呂に入って顔の洗い方も、日本人はタオルを動かすけれど、中国人はタオルよりも顔の方を動かす。
次は食堂であるが、はあーと息をはかせたのは、日本人と中国人の口臭がちがうというのであった。
食堂に入って、蕎麦を食べさせたが、中国人と日本人とでは、箸の使い方がちがう。中国人は箸の一番端を持って、掌を上向きにして蕎麦をはさむ。日本人はそうしない。
それから最後にサイタ、サイタ、サクラガサイタと日本の片仮名を読ませる。日本人ならすらすら読むだろうという委員の考えだが、誰がそんなものを読んで日本人たることを自分でさらけだすやつがあるものか。
中国人委員の考えだしたこの悠長な試験を、七十何名かのカワカミ連にこころみるのだから、なかなか時間がかかった。