轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
なみだをもってせいぎをささえる
涙をもつて正義をささえる
金森 徳次郎
「第八回検察文化の会」1956(昭和31)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,332 字 · 38 页
今日の実際はまことによろこばしいが、将来警戒すべき種がここにふくまれておるのではなかろうかという気がするわけでございます。そこでこんな風にいろんなことを言つても果てしもございませんが、私少しばかりもつと自分の独断的なことを申上げてこの結末としたいと思います。
結局私の信ずるところは、人間世界は最後は真理が勝つのでございます。ある瞬間をみますと、不正なものが勝つ、正直者が馬鹿をみるという格言が成立いたしますが、長い目でみておれば良識のある国民であれば必ず道理が勝つと思います。これはまあ信仰に近いものであります。実際には道理が勝たないこともあるかも知れませんが、先ずその位のことを念頭におかなければ我我は虚無的になるより他に途はございません。従つて我我は何とかして日本を正義の勝つ国にしたいものと思います。現在は実はそうではございません。例えば国会におきまして議論がゆきつまると、腕力に訴えて前の方に手を出すというと議会の懲罰にあうから後へ足を出す。こういうことによつて暴力をする。つまり見えなければ大丈夫と思うようなこともありますが、手続法が実体法に勝つという関係でございましよう。