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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
外に西日よけに吊ってある簾がバタバタ云ってあおられていますが雨戸をあけられない。切れてしまいやしないかと心配です。
表、三日から十日まででは一週間ですが、区切りのために。
起床 消燈 頁
三日 七・〇〇 九・四五
四日 六・四〇 一一・三〇 戸池さん達の日
五日(日)八・〇〇 一〇・〇〇
六日 七・〇〇 九・五〇 一二頁
七日 六・三五 九・三〇 一五頁
八日 七・〇〇 一〇・〇〇 一八頁
九日 七・三〇 一〇・一五 二〇頁
十日 七・〇〇 一〇・三〇 二〇頁
勉強の血肉性も身についてわかって来つつある。猫の舌にザラザラがあってよく骨までしゃぶります、ああいう読書力がありたいと思います。一日をごく充実して使いこなせるようになったらさぞいいでしょうね。この点まだまだ私はなまくらだと思う。稲ちゃんは心のこなごなに苦しいようなときでも、ウーウー云いながら、そのときの心持とかかわりないものを書く。去年見ていてびっくりしました。ポツンとした終りの手紙ですが、これで一まとめ。あしたはどんな日曜でしょうね。お客のないように。