轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
おかあさんのこの頃のお手紙によって、うちのこともその他順立てようと考えます。もし四月下旬に行って六月六日をすますまでいるとすれば、適当なアパートが見つからなくても、荷物だけ林町へやり、もしおひささんが保姆学校へうちから通うのなら林町から通わせてもよいとも考えて居ります。おひささんもかえって見なければわからず、島田からのお手紙も来なければわからないわけですが。おひささんの学校は四月十三日からはじまり、婚礼はそれよりあとになるでしょう。学校が大森に近いと云って、そっちへ行って同棲してしまうこともこまるだろうから、うちから通ってよいということにしてあるのです。それでもこっちに生活の目標があるので今度は早くかえって来ること! この前の秋などかえろうかかえるまいかと実にひっぱっていたのに。
おかあさん、私が行きたいと云ってあげ、もう馴れたから特別の心づかいは真平だからと云ってあげたらおよろこびです。あなたもそう云っていらっしゃる(行けと)というのならなおうれしいことです。土地の名がかわるようにあちらの生活、一年見ないうちに随分変化したことでしょう。野原の土地は坪二十五円以上となり、皆済して、主家と土地五十坪のこったそうです。