轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
芸術の上でのマンネリズムの発生という過程はなかなか、だから、微妙です。そういう心が人間にないのではない。しかし、ひと通りのものを、それぞれ具体的な条件ぬきに、場合に当てはめるところに常套が生じるのでしょう。但、こんな大衆作家論のかけらが云いたかったのでないことは、お推察にまかします。
ね、こうして私たち二人きりで暮している。この暮しのなかにはしみ入るようなものがあります。あなたは今、このテーブルのわきのアーム・チェアのところにおいででです。おや、そろそろ蚊いぶしがいりますね。
七月六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
七月六日 第五十八信
六日も御無沙汰いたしました。水曜日は、優しい小さい花をいくつも大事に抱えてかえったので、うちのなかは何とも云えず賑やかになってね。仕事の間に疲れて寝台に横になっていても心の中に灯のついた提灯がおまつりのようにいくつもの木の間がくれに赤くみえるようでした。くたびれると、その木の下へ行って、目をつぶって顔をおしつけて休んで、そして『文芸』の二つのもの、一つは「藪の鶯このかた」のつづきで明治三十年代と婦人作家「短い翼」