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おうさまのかんしんされたはなし
王さまの感心された話
小川 未明
「まなびの友」1920(大正9)年12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,390 字 · 7 页
魔法使いは、美しい花の前にいって、おなじように祈りをささげました。花は、魔法使いを通して、王さまにお答え申しあげました。
「私は、姉が星となりましたときに花となりました。それは、美しい着物をきて、怠けているのではありません。人間はこの世に達者でいますうちは、たがいになぐさめもしますし、またたずねてもゆきますが、ひとたび死んで墓にゆきますと、めったにたずねるものもありません。私は、その哀れな死んだ人たちをなぐさめますために花となりました。そうして、昼でも、まただれもいない夜でも、墓の前で霊魂をなぐさめるために香っています。」と申しあげました。
王さまはこの言葉をお聞きになると、まことにその心がけを感心なされました。そうして、永久に花を愛されたのであります。
最後に、王さまは、魔法使いに命ぜられて、
「あの口やかましい、小鳥はなんのために?」と、そのことを小鳥に聞かせられたのであります。魔法使いは、自分の持っているつえの上に小鳥を止まらせました。そうして、おなじように祈りをささげると、小鳥は語りました。
「私は、二人の姉が星と花になったとき、小鳥となりました。