轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいのさじゅつ

現代の詐術

坂口 安吾

「個性 第一巻第一号」思索社、1947(昭和22)年12月15日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,471 字 · 25 页

青空文庫

隣組座のオバサンたちには石ケンやマッチの粗悪品はすぐ分るけれども、代議士の粗悪品は分らない。婦人代議士がとたんに三十何人もできあがる。各人一票の公平なる選挙、あんなヨタモノが代議士になるとは、あゝ、なんたることか、そんなバカな大衆の投ずる一票の責任をも余が負わねばならぬか、と云って怒っても仕方がない。

社会生活とはそういうものだ。オレはエライと思う。大衆はバカだと思う。ちょッと理窟屋の日本人はすぐそう考えて、世をガイタンし、拙者の選ぶものが正しいとくる。たちまちファッショである。

オレが果してなぜエライのか。少しばかりケイザイの本をよみ、歴史をよみ、政治に就て信ずるところがある。だからエライ。狸御殿のトノサマの陳述と同じことで、胸を切りひらいて、エライかエラクないか、判定するという術はない。

そんなアイマイなことよりも、オレよりも大衆がエライという事実を知ることが大事だろう。古代の農民が税や使役と戦い、悪戦苦闘、浪流逃亡、戸籍をごまかし、それが結局に於て権力を左右する結果となっている。貴族が栄え、やがて衰え、武士が起った。農民の脱税行為が実は日本の歴史を動かしていた。