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ちょうないのにてんさい
町内の二天才
「キング 第二九巻第一四号」1953(昭和28)年12月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,836 字 · 26 页
この会所にもそのガキにひねられて三十円五十円百円とまきあげられた人ならタクサン来ているから、きいてあげよう」
二三の人にきき合せてくれると、いろいろのことが分った。浅草の某所に賭け将棋を商売にしているような柄の悪いのが集っている賭場のような会所があって、そのガキはそこに入りびたっていたが、今ではそこも門前払いを食わされるようになってしまったというのである。というのは、だんだんカモがいなくなってモウケがなくなったから、懐中物なぞをチョイ/\失敬する。将棋ばかりでなく万事につけて機敏で手先が器用であるから、このガキが現れるとオチ/\油断ができないので、門前払いを食わされるようになってしまったのだそうだ。
「それはまた大へんなガキだね」
「しかし、滅法強いそうだぜ。賭け将棋の商売人をカモにしていたそうだからね」
「呆れたガキだ」
「ここできくと、わかるそうだ」
その所番地を教えてくれた。天元堂がそこへ行ってみると、そこはバタ屋集団で、団長さんは頭をかきながら、
「あのガキですかい。たしかに本籍はここだがね。どこをのたくってるか、誰にも分りゃしないよ。ま、きいてあげるけどね。