轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はっくつしたびじょ

発掘した美女

坂口 安吾

「講談倶楽部 第五巻第四号」1953(昭和28)年11月10日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,882 字 · 29 页

青空文庫

バアサンにこう云われたが、木ノ葉天狗は意に介した風がない。三人が靴をぬぎ終るとクルリと振向いて階段を登りはじめたのは、ついてこいという意味であった。しかし、実は日本語も知っているし、案外話好きでもあったのである。

「なんで、来なすッたね」

「石器やホラ穴を見学いたしにな」

「その袋、ワラジかね?」

彼はリュックサックを指して、奇妙なことを云った。梅玉堂が返答しかねていると、木ノ葉天狗は説明して、

「石器のあるところも、ホラ穴のあるところも、ただでは行かれないところだね。キャハンにワラジばきでなければダメだね。靴はダメだ。洋服も、二三べんはころんで泥だらけになるのを覚悟に着古したのを着ていくのが何よりだね」

「いま私たちが来たような道かね」

「阿呆な。あれは立派な道さ。ホラ穴や石器へ行くには道がない。手を外したり足をすべらせると、谷底へ落ちて死んでしまうところだ」

「いったい、行けるのかね」

「今まで落ちて死んだ人もいないから、お前様方も、大丈夫だろ。オレは山の仕事があるから案内はできないが、この山のことなら何から何まで知っている年寄りを案内人に頼んであげよう」