轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
「白髪小僧」誠文堂、1922(大正11)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,770 字 · 194 页
「そうだ」
「その美紅姫は貴方とお顔付きがよく肖ておいでになりますか」
「ああ……よく肖ていて、着物を取りかえると一寸わからない位だよ」
「その美紅姫に就いて、この頃何か不思議な事は御座いませぬか」
「ああ、よく知っているね。お婆さん。本当に私はその妹の事に就て解からない事があるのだよ。一体その美紅姫は、小さいときからお話が何より好きで、今まで毎日毎日お話の書物ばかり読んでいたのだが、この頃急にそのお話が嫌いになって、只一人自分の室に閉じ籠もって何かしきりに考えながら、折々解からない解からないと独言を云っているのだよ。だから皆心配してその訳を聞いて見るけれども、どうしてもその訳を云わないで、只明けても暮れても解からない解からないと云い続けている。けれども別段病気でもなさそうだから、打っちゃらかしておくのだよ」
「まあ、そうで御座いますか。それでやっとわかりました。それではその美紅姫は、黒い大きな眼をした、眉の長い、そして紫色の髪毛が地面まで引きずる位、長いお方では御座いませんか」
紅矢はこのお婆さんが、自分の妹の事を、どうしてこんなによく知っているのかと、怪しみながら答えました。