轻松读懂日语经典作品
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ケーベルせんせいのこくべつ
硝子戸の中
夏目漱石回忆一位像影子般安静的德国教授,他厌恶虚礼、不为外界所动,在日本住了二十年却连方向都分不清。这种超然的活法,读来既好笑又让人琢磨不透。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,825 字 · 28 页
六
しかし僕の腹はたいてい貴方がたにはわかってるはずですがねえ」
「そんなら、あんな返事をよこさないがいいよ。ただよろしく願いますだけじゃなんだかいっこうわからないじゃないか。そうして、あのはがきはなんだい、私はまだ道楽を始めませんから、だいじょうぶですって。本気だか冗談だかまるで見当がつかない」
「どうもすみません。――しかしまったく本気なんです」と言いながら、重吉は苦笑して頭をかいた。
「あのこと」はそれで切り上げて、あとはまとまらない四方山の話に夜をふかした。せっかくだから二、三日逗留してゆっくりしていらっしゃいと勧めてくれるのを断わって、やはりあくる日立つことにしたので、重吉はそんならお疲れでしょう、早くお休みなさいと挨拶して帰っていった。
六
あくる朝顔を洗ってへやへ帰ると、棚の上の鏡台が麗々と障子の前にすえ直してある。自分は何気なくその前にすわるとともに鏡の下の櫛を取り上げた。そしてその櫛をふくつもりかなにかで、鏡台のひきだしを力任せにあけてみた。すると浅い桐の底に、奥の方で、なにかひっかかるような手ごたえがしたのが、たちまち軽くなって、するすると、抜けてきたとたんに、まき納めてねじれたような手紙の端がすじかいに見えた。