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わたしのたんていしょうせつ
私の探偵小説
「宝石 第二巻第六号」1947(昭和22)年6月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,825 字 · 4 页
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だから殺人の方法などは、短刀で刺す、ピストルで打つ、なぐり殺す、しめ殺す、毒殺する、なるべく単純であるべきで、謎は殺し方の複雑さなどにあるのじゃなくて、アリバイにある。又、犯人でありうる多様な人物を組み合せて、そのいずれもが疑惑を晴らし得ないような条件を設定するというようなところに主として手腕を要するのじゃないかと思う。
そして愈※(二の字点、1-2-22)解決となった際、特に殺人の動機が読者を納得せしめなければ、作品は落第だ。又、その動機も隠されていたのでは話の外で、あらかじめ、読者に与えられているものでなければならない。
私は以上のようなことをゲームのルールとして探偵小説を読むものだから、この見方で最上級の作家と見られるのはアガサ・クリスチイ、次にヴァン・ダイン、次にクイーンというような順で、クリスチイは諸作概して全部フェアであり、ヴァン・ダインでは、「グリーン家」が頭抜けており、クイーンでは「Yの悲劇」が彼の作なら(江戸川氏からおうかがいした)これは探偵小説史の最高峰たる名作だ。その他では「観光船殺人事件」、古い物では「黄色の部屋」や「ルコック探偵」