轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

「科学方法論」岩波書店、1929(昭和4)年6月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 页

青空文庫

何人も学問的研究に先立って、日常的概念として世界という概念を理解し得ているに相異ない。今この日常的概念である世界をば、世界そのものとして――世界にぞくする事物としてではなく――、科学的に取り扱う時、世界は科学的世界である。

日常的概念・世界――それは普遍的なる存在の仕方であった――は個々の事物を包括して支配すると云った。世界それ自身を取り扱う使命を有つ科学と、世界にぞくする個々の事物を取り扱う科学とを、今区別する必要がある。世界は普遍的存在であったから、之を取り扱う科学はその限り普遍性を有ち、之に反して個々の事物を取り扱う科学はこの普遍性を有つことが出来ない筈である。自然という世界を取り扱う科学――物理学がその代表者である――の得た成果は、自然全体に対して、即ち自然にぞくする一切の事物に就いて、妥当しなければならない義務と権利とを有っている。之に反して例えば湖沼というような一個の事物を取り扱う科学――湖沼学――の成果は、ただこの特殊の事物にしか妥当する権利を有たない。第一に、前者は普遍性を持ち、然るに後者は夫を持たない。次に個々の事物は、各々の世界にぞくすことが出来る筈であったから、各々の世界を取り扱う夫々の科学――自然科学・歴史科学・社会科学等――に特有な夫々の方法に従って、凡ての事物が取り扱われ得る