轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

「朝日」1932(昭和7)年5月~9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 95,012 字 · 189 页

青空文庫

帝都の辻々に貼り出される号外のビラは、次第に大きさを加え、鮮血で描いたような○○が、二百万の市民を、悉く緊張の天頂へ、攫いあげた。ラジオの高声器は臨時ニュースまた臨時ニュースで、早朝から真夜中まで、ワンワンと喚き散らしていた。

そして遂に、其の日は来た。

昭和十×年五月一日、日米の国交は断絶した。

両国の大使館員は、駐在国の首都を退京した。

同時に、厳かな宣戦の詔勅が下った。

東京市民は、血走った眼を、宣戦布告の号外の上に、幾度となく走らせた。彼等は、同じ文句を読みかえして行く度毎に、まるで別な新しい号外を読むような気がした。

「太平洋戦争だ!」

「いよいよ日米開戦だ!」

宣戦布告があると、新聞やラジオのニュースの内容は一変したのだった。

「米国の太平洋艦隊は、今や大西洋艦隊の廻航を待ちて之に合せんとし、其の主力艦は既に布哇パール湾に集結を了したりとの報あり!」

「布哇の日系米人、騒がず」

「墨西哥の首都附近に、叛軍迫る、一両日中に、クーデター起るものと予測さる」

「英、仏両国は中立を宣言す」

「注目すべきレニングラードの反政府運動」

「中華民国も一と先ず中立宣言か」