轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

「朝日」1932(昭和7)年5月~9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 95,012 字 · 189 页

青空文庫

長造が席につくと、神棚にパッと灯明がついて、皆が「お芽出とうございます」「お父さん、お芽出とう」と、四方から声が懸った。

長造は、盃をあげながら、いい機嫌で一座をすっと見廻わした。

「全く一年毎に、お前たちは大きくなるね、孫も出来るし、これで清二が居て――あいつはまだ帰ってこないね」と、弦三の姿のないのに鳥渡眉を顰めたが、直ぐ元のよい機嫌に直って、

「弦も並ぶとしたら、この卓子じゃもう狭いね、来年はミツ坊も坐って、おととを喰るだろうし、なア坊や、こりゃ卓子のでかいのを誂えなくちゃいけねえ」

「この室が、第一狭うござんすねえ」お妻も夫の眼のあとについて、しげしげ一座を見廻わしながら云った。

「来年は、隣りの間も、ぶちぬいて使うんですね」黄一郎が相槌をうった。

「それじゃ、宴会みたいになるね」長造は、癖で指先で丸い頤をグルグル撫でまわしながら云った。

「お父様、こんな家よしちまって、郊外に大きい分離派かなんかの文化住宅を、お建てなさいよウ」紅子が、ボッブの頭を振り振り云った。

「洋館だね、いいなア、僕の部屋も拵えてくれるといいなア」素六は、もう文化住宅が出来上ったような気になって、喜んだ。