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びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい
美術学校時代の岡倉先生
板谷 波山
「國華 第八三五號」國華社、1961(昭和36)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,979 字 · 16 页
私の「元禄美人」が踊りだして、三味線をつれてきて蔭で弾かせる。それが元禄の頭を結って春雨を踊る。新納の「達磨」それがアホダラ経をやりました。毛布をかぶって達磨さんになってやる。そういうふうな趣向をやるんです。それから学校の腰掛、四角になっている椅子を逆さまにして、行灯にして、四本の脚の回りへ紙を貼って絵を描くんです。その絵がふるっていました。神楽の絵なんです。それを大きな幕で隠してお神楽隠そう(岡倉覚三)。橋本先生は、足もとに烏がいて、先生の似顔が描いてある。福地復一先生は、顔が曲がって股が一の字になってあぐらをかいているんです。(ふぐちまたいち)。川崎千虎なんか、虎が朱で描いてある。牙が竹の葉で(歯は竹朱虎)。みんな生徒が描いたもんですが、下村なんかよく描いたはずです。
それから岡倉先生らしいのは、友だちをいろいろ呼んで、本田種竹だの其他の文墨関係の人がたくさん来ましたし、曲水の宴をやった。食べた弁当のから箱におちょこをのせて、なにか書いて庭の小川に流す。川のふちに寄せて、歌を書くひとも、俳句を書くひともありました。しゃれたことをやりました。
遠足なんかにいっても、なにか趣向をしなければおもしろくないくせがあるんです。