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びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい
美術学校時代の岡倉先生
板谷 波山
「國華 第八三五號」國華社、1961(昭和36)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,979 字 · 16 页
学校の一面
文庫にいって西鶴ものや風俗などに関係あるものを読みました、とかいうでしょう。そうすると、まだこういうものを読め、こういうものを読めと、たとえば「雅遊漫録」を読め、とか教えてくれるんです。それを読みますと非常に役に立ちました。
日本武尊を作る生徒は、東夷征伐のこととか、日本武尊のものに関したことを調べて作るとか、新納が達磨を作るときはいろいろ調べて作ったとか、そういうふうに生徒に対して制作するものと、それについての意図をいろいろ先生が聞き、それについて私どもの気づかんところを指導していく。非常にいいやり方でした。絵の方もみんなそのようでした。
学校の一面
おもしろかったのは、悪い生徒をやっつける、私なんかもきかんもんだからやりましたが――それには理由がある。ある生徒が卒業前に、岡倉先生は能が好きだから、謡を稽古して置こう、と二人で相談している。それを聞いていて、あいつ等は卑劣の徒だからのしちゃおうと、美術協会になにか会のあった晩でした。清水堂の下でめちゃくちゃに殴りつけて、やつ学校へ出られない。それでおじさんが学校の先生なんで、校長のところへ訴えたんですが、たくさんの生徒にぶたれるやつは、なんか悪いことをしているんだろう、ほっておけ、というわけで、そういうおもしろいところがあるんです。