轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい

美術学校時代の岡倉先生

板谷 波山

「國華 第八三五號」國華社、1961(昭和36)年10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,979 字 · 16 页

青空文庫

先生原稿を持たないものですから、ときどきでたらめに脱線しちゃう。ところが、その脱線がおもしろくてよかったですね。むしろ先生の講義の美術史なんぞよりよかったですね。

生徒に向って、君らは文化・文政あたりの画家のいろいろ名前を知っているかとか、その時分の画家は本にいっぱい載っているが、大きい字で書かれているのは谷文晁ひとりだ。このたくさんの生徒のなかでだれが文晁になれるか。小さい字になっちゃっても仕方がないから、でかい文晁飛び出しなさい、ということを、美術史の講義のなかで脱線して始終やるんです。

先生が常に言っておったのは、美術というものは模倣はいかんということです。じぶんの創意でやったものでなければ、ほんとうのじぶんが出ていなければ、芸術じゃない、というんです。独創がなければいかん、ということを始終いいました。

私などの組はそのとき先生を非常に尊敬していたものですから、すっかりその気持になりまして、卒業生はじぶんで修めたもので世を渡ったものはあんまりありません。私がこんなで、白浜徴は図画教育を、その他印刷局に入ってお金の型を彫るとか、それから天賞堂へ入って時計の後に彫刻するとか、学校で修めたものをやらないで、じぶんのそういう苦心して工夫したものをやっていました。