轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あぢさい
花火・来訪者 他十一篇
永井 荷風
永井荷風『花火・来訪者 他十一篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:あぢさゐ、銀座界隈、怠倦、夏すがた、にくまれぐち、虫干。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 52,046 字 · 104 页
にくまれぐち
現代文士の生活も年月を経るに従って今では殆一定の形式をつくりなすようになった。ここに文士の生活と言ったのは何であるか。則現代の青年が専門の学校を卒業した後、世の雑誌新聞に文章を掲げその報酬を以て生計を営むことを謂うのである。これ等現代の文士はまだ学業を卒らぬ中から早くも学校内で広告がわりに発行している雑誌または新聞紙に草稿を投じ、その編輯を担任している先進者の推挙を待ち、やがてその後任者となる。これ等が文士生活の第一歩であろう。学校の経営者も今日の世に在っては教育事業も商業の一種となった事を意識している。そして自分等も校長とか教授とか或は監事とか評議員とかいう職務を踏台にして、折もあらば他に栄達の道を求めようとしているので、第一には学校の広告となり、第二には学生の気受をよくしたいがために、校内で新聞や雑誌を刊行することを許可しているのである。さて学生にして校内発行の印刷物に関係することを得た者は、また絶えず機会を窺って世間知名の専門文士、或は世の新聞雑誌の記者、或は書肆出版商に接近し漸次に文士生活に入るべき道を習い覚えるのである。文士生活を営むに最必要なるは政治家の政治運動をなすと同じく、常に集団をつくって勢力を張ることである。