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わかいひとたちのいし

若い人たちの意志

宮本 百合子

「新女苑」1951(昭和26)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,804 字 · 10 页

青空文庫

姉の時代は学徒動員で、そこには青春の破壊とそれによって不具にされた若さがある。

いま十六になったわかい人たちのなかで、少し考えるひとは、その二つの姿に、自分たちはどう生きようとしているか、という課題を対決させずにはいられない状況に生きている。そこに、深い不安がある。はやく自分の力で生きるようになりたい。こんなにもそうして生きることが正しく、自然だと思えるのに、十六歳の人生は、まだ封鎖されている。自分として経済能力もまだない。もしあるとすればそれは年少な人たちの労働力をしぼる仕くみである。

十代のひとの発言が、社会的な意味をもつものとして登場しはじめたことは、人間のゆたかさにとってよろこばしいことだけれども、それについて、十代のひと自身ある程度辛辣な感情を経験していることを、おとなは知っているだろう。

スタイル・ブックが、「ジュニア」の間に販路をひろめるために、若い夢をかきたてている。

十代が、ジャーナリズムの新しい開拓地と見られているのではないかということを、わかい女性は案外批判しはじめている。

いわゆる少女向の雑誌や、少女歌劇につながる趣味――少女趣味一般は、若いひとたち自身にわたしたちとはちがうと思われている要素を少なからずもっている。