轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わかきせだいへのれんあいろん

若き世代への恋愛論

宮本 百合子

「昼夜随筆」白揚社、1937(昭和12)年3月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,340 字 · 28 页

青空文庫

人間の心理は微妙であるから、自然な状態におかれればおのずから親密さや選択の生じる若い男女が、はじめからある禁圧を意識して日々対していることから、牽引が変形して一種不自然な反撥となって感情の中には映って来ることさえあるのである。

さいわい、互に働いている男女が愛し合うとして共稼ぎということが問題となって来る。医学博士の安田徳太郎氏は六七十円の共稼ぎで、女が呼吸器を傷う率が高いことをいっていられた。今日の社会では女が働いてかえってきて、やっぱり一人前に炊事、洗濯をやらなければならない。経済的にもそうしなければやってゆけない。それでも困るし、と共稼ぎの生活を女が躊躇すると同時に、せめて家庭をもったら女房は女房らしくしておかなければ、と共稼ぎをきらうために結婚しない男もある。

だが、このように錯雑した恋愛や結婚の困難性に対して、はたして打開の路はないのであろうか。

私は、今日一般にいわれている困難性そのものがもう一歩つき入って観察され、批判的にとりあげられなければならないと思う。なぜなら、今日の若い勤労生活をしている人々の間でさえ、まだ恋愛や結婚はどこか現実から浮きはなれたところをもって感情の中に受けとられていると思う。