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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
02 兆青流開祖
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,007 字 · 25 页
チョーセイ」
親の鼻の先で、両手の指を妖しくふるわせて親を咒文にかけようとする。トンボとまちがえているらしい。
そこで村の大人が庄屋の屋敷へ集って相談会をひらいたが、一同は殺気を帯びて、評定前からむやみに興奮している。
「あの野郎、くらすけてやらねばならねが、ハテどうしたもんだろう」
くらすける、というのは、ブン殴るということである。
「それには先ず、てんでが棒、鳶口、クワを持って野郎のウチへ押しよせる。野郎の屋敷をたたきこわして、川へぶちこんでしまえ」
「そうだ。そうだ。野郎逃げやがったら、ぼったくって、天ビン棒でしわぎつけてやれ。ころんだところをキンタマしめあげて、くらすけてから、ふんじばって村の外へ捨ててしまえ」
ぼッたくる、というのは、追ッかける、という意味である。殺気横溢、大そう乱暴な雰囲気であるから、長兵衛が一同を制して、
「待たッしゃい。待たッしゃい。手荒なことをしても、なんにもならない。ホラブンは金があるから、再び、村へ戻ってきて屋敷をつくれば元のモクアミ。腹イセに村の子供をたきつけて、どんな悪さを企むか分らない。子供に火ツケでも教えこまれると、村が灰になってしまうぞ」